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世界フィギュア2009男子シングル&女子シングル雑感 [tsubuyaki]

フィギュアスケートのシーズンを締めくくる世界選手権。
今年はバンクーバーオリンピックの出場枠を決める大切な大会になるので、どの国も並々ならぬ気合いで臨んでいます。

シングルはJスポーツで全選手のフリーの演技が見られたので週末は非常に充実。
できればアイスダンスとペアも生中継して欲しいのですが・・・。

ISUの公式サイトジャッジスコアが公開されているので、一つ一つの要素がどう評価されてるのが一目瞭然。
このジャッジスコアと録画の映像を一緒に見るというヲタ的な楽しみ方にやみつきです(笑)。

それでは、気になる選手を中心に今大会を振り返ってみます。

☆男子シングル

小塚崇彦選手はショートプログラム5位。
「テイクファイブ」のリズムがすっかり身体になじんで、表情も豊かになった。
フリーの「ロミオとジュリエット」は4回転回避で無難な演技だったけど、そのほかの要素であまり加点がなくて残念。
今シーズン一度も成功していない4回転に挑戦しなかったのは仕方ないとは思うんだけど、もしかしてグランプリシリーズのアメリカ大会の頃にピークを持ってきちゃったのかな。
佐藤コーチのもとでトレーニングしていれば、来年のオリンピック出場は間違いないでしょう。
#欲張ってモロゾフにコーチ頼んだりしませんように(笑)。

さて、織田信成選手。
ショートプログラムではジャンプの後に壁にぶつかって転倒。
まあ、これはアクシデントなのでしょうがない。
でも、フリーのミスはねぇ・・・。コンビネーション飛びすぎは再々犯だし。
いきなり4回転-3回転のコンビネーション決めて勢いづいちゃった気持ちは分かるけど、ルールを忘れちゃいけない。
スカパーの実況陣が、トリプルアクセルの次の3回転ジャンプをアドリブでコンビネーションに変えた瞬間に、「あ、こいつまたやるんじゃないか?!」と息を呑んだのがおかしかったが、実際その通りになってしまい、最後の素晴らしいコンビネーションジャンプは0点の判定に。
本人はまったく反省していなかったようだが、きっと城田さんにこってりしぼられたに違いない。
こういうポカミスを繰り返すと、オリンピックの出場枠も若手に持って行かれちゃうぞ!

無良崇人選手は初めての世界選手権。
今年は髪をオールバックにしていたことが多かったけど、今大会はナチュラルヘアー。
「古事記」は彼のイメージにぴったりと合っていてのびのびと滑っていた印象。
トリプルアクセルを2回きっちり決められたのが嬉しい。
表現力は来シーズンまでにきっちり特訓してくるだろうから、3枠争いに食い込んでくるはず!

スカパーで見ていて引き込まれたのは、カザフスタンの15歳、デニス・テン選手。
ショートプログラムは17位で、フリーは無良選手と同じグループの滑走だったので、何気なく見ていたのですが、いきなりトリプルアクセルからのコンビネーションジャンプ!!
え?何この子?ってみているうちに、難易度の高いジャンプを次々とこなしてしまう。
おまけに男子には珍しいキャメルスピンやビールマンスピンまで魅せる柔軟性。
あとから滑る上位陣を押しのけて、堂々の8位に躍り出てしまいました。
聞けば世界ジュニアで2位だったとかで、今後が非常に楽しみ。
というか日本にとっては強力なライバルになりそうでちょっと脅威かも。

今大会は、男子初の3枠獲得に向けて、織田選手と小塚選手がどれだけ実力を出せるかが注目でしたが、、小塚6位、織田7位でぎりぎり3枠確保。
高橋大輔選手がいないのに、3枠取れたのは非常に大きい!!

男子で3枠って、かなーり贅沢な話なんだけど、実現しちゃったもんなー。
こりゃバンクーバーでメダル獲ってもらわないと恥ずかしいぞ。

☆女子シングル

安藤美姫選手は、久しぶりのミキティらしい華のある演技。
これまでは、どうも本調子でないときは後半集中力を欠いた滑りになってしまったり、本来のジャンプを飛べなかったりという場面ばかり見てしまっていたので、ようやく彼女が自信をもって滑るところを見られた。
4回転こそ飛ばなかったものの、表現力にはさらに磨きがかかっていたし、一つ一つの要素を丁寧にこなしていったのが高得点に結びついたのだろう。
ショートプログラム4位から、フリーはキムヨナ選手に次ぐ2位の評価で、見事な銅メダル。
やっと笑顔のミキティがリンクに帰ってきました!

浅田真央選手は、今年は大会のたびに自信を喪失しているような印象。
ショート3位でフリーは4位。
今シーズンはショートプログラムで得点を稼げなかったのが、最後まで痛かった。
プログラムに要素を詰め込みすぎなのか、苦手なジャンプの克服に苦労しているのか、それともタラソワコーチとの相性が悪いのか(^-^;)。
いろんな重圧や大人の事情などがのしかかっていて、のびのびと演技できないのだとしたら気の毒ではあるけれど、来年は彼女に合ったプログラムを笑顔で滑ってもらいたい。

村主章枝選手は久々の世界選手権出場。
Jスポーツの解説は妹の村主千香さんだったのだが、姉のフリーの演技の時はひと言もしゃべりませんでしたね(笑)。
ショートプログラム9位から、順位を1つ上げて8位。
もともと身体が硬い選手なので、スピンやスパイラルで高得点を稼げないのがつらいが、ベテランならではの表現力は定評が高いし、ジャンプを成功させればそれなりの順位には入れる選手。
「オリンピックに出たければ私の背中を超えていけ」ぐらいの気迫で、バンクーバー目指してがんばってくれることでしょう。

キムヨナ選手は異次元。
腰痛で悩まされていた時代もあったけど、今年は常にベストのコンディションで大会に出場していたし、世界選手権にしっかりピークを合わせてきた。
一つ一つの要素で評価が高いといっても、ミスや取りこぼしもあるので、技術点では安藤選手や浅田選手ともそんなに差はつかないはずなのだけど、表現力やつなぎの演技などの得点がものすごく高い。
ここは日本のすべての選手が強化方針を考え直さなくてはいけないところだろう。

ヨーロッパ勢の若手も楽しみ。
ロシアのレオノヴァ選手とかフィンランドのラウラ・レピスト選手などは来年は怖い存在になりそう。
個人的に注目しているのは、10位に入ったグルジアのエレーネ・ゲデヴァ二シヴィリ選手。
女子はしっとりとしたクラシックが多い中、陽気なラテンのリズムで元気にリンクを滑りまわっていて、とってもチャーミング。
まだまだ伸びしろがある感じなので、バンクーバーは期待大!

それにしても、10位以内に日本人が3人もいるなんて、1人でも多くの出場枠が欲しいほかの国にとってはなんて迷惑な話なんでしょう(笑)。

☆おまけ

ペアの川口悠子選手。
ロシア国籍を取得し、ロシア代表としてオリンピック出場を目指すことに。
映像を見ていませんが、ショートプログラムの演技が素晴らしく、スタンディングオベーションを受けたとか。
フリーではスロー4回転(って井上怜奈選手のスロー3回転半以上じゃないか!)で転倒し、頬をリンクに強打してしまいましたが、最後まで滑りきって堂々の表彰台!!
Jスポーツの放送が待ち遠しいです♪

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fuji73

今住んでいるあたり、日本のフィギュアスケートのメッカとも言える地域で、同僚にも娘さんが某有名コーチの所に通っている人なんかが居ます。 遺伝子的にもウチの娘には絶対無理ですが、一度見学に行ってみたい…
by fuji73 (2009-03-31 00:53) 

idetch

☆fuji73さん
そうですよねー。
日本のフィギュアスケート界の中心地ですよね。

その昔、こりん星にもスケートリンクができたのですが、不採算だったようで、今はシネコンに様変わりしています(笑)。

by idetch (2009-03-31 23:23) 

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