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FIFA U-20 女子ワールドカップ ジャパン 2012 と夏の思い出。 [soccer]

空前のヤングなでしこブームを巻き起こしたU-20女子ワールドカップ。
日本開催が決定した時から胸を躍らせて待ち望んでいた大会が幕を閉じてからはや数カ月。

(本当は大会直後に原稿書いてあったんですが、燃え尽き症候群で放置してました。)

すっかり過去の話になってしまいましたが、彼女たちと過ごしたひと夏の思い出をここに刻んでおきたいと思います。

※かなり長いです。

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★8月1日(水)

ヤングなでしこメンバー発表。
世の中はオリンピックの真っ最中。お姉さんなでしこがロンドンで目覚ましい活躍を見せる中、ひっそりとJFA-TVでのライブ中継で出場メンバーが発表されました。

ロンドンに帯同している岩渕真奈は、ケガ明けであることとトップ優先ということで今回は選出されず。ロンドンから帰国後に患部の再手術をするほどだったのでこの判断は正しかったと思います。
怪我で長期離脱中の京川舞の名前がないのは寂しいですね。
サプライズは16歳のCB土光の飛び級選出でしょうか。

アンダー世代については代表厨のニワカ。普段リーグ戦をしっかり見ているわけではないのでさすがにこの世代を全員把握するのは難しい。
もともと競争の激しい世代ですし、準優勝したU-17ワールドカップからは大幅にメンバーが代わってしまったのでちゃんと覚え直さないと。


★8月11日(土)

静岡在住の歳の離れた双子の兄から「静岡県某所でU-20の直前合宿やってるよ」とお声がかかる。
ちょうど夜は日本平にパルちゃんの彼女を見に行く予定だったので、午前中に静岡県某所に立ち寄り練習を見学することに。

早朝、映りの悪いワンセグでU-23の日韓戦を見てげんなりしながら移動。

練習を見学しながら歳の離れた双子の兄に選手の特長を教えてもらい、顔と名前を一致させる。
キャプテン藤田、猶本、田中陽子などもともと注目度の高い選手はやはりセンスが違うなーと関心。
個人的には一番小柄ながらスピード感のある中里優選手に注目。後半相手の運動量が落ちてきたときに中盤をかき回したら怖いだろうなぁと楽しみになる。

午前練習が終わったところで日本平に移動。ピカルちゃんが空から落ちてきました。


★8月13日(月)

国際親善試合~ ふくしまから はじめよう。 ~ U-20 日本女子代表 対 U-20 カナダ女子代表
http://www.jfa.or.jp/national_team/topics/2012/456.html

まさかU-20女子の試合がゴールデンタイムに地上波で生中継される時代がくるとは!!
イケイケの攻撃力と課題の守備力が見事に露呈し2-2の引き分け。
あとから聞いたところによるとサイド攻撃はスカウティング対策で控えめにしていたとか。
吉田監督は守備の強化よりも、選手たちの自主性と個性を生かした攻撃を重視する方針らしいので、ある程度の失点は想定内なのでしょう。


★8月16日(木)

仙台の実家に帰省。
夕方に仙台に着いたので、仙台市某所に立ち寄ってみたところビンゴ。午後練やってました。どうやら田中陽子が別メニューだけど、怪我とかではなさそう。


★8月17日(金)

やることないので朝から仙台市某所に立ち寄る。
パス回しからシュートの練習の最中、ちょっと目を離した隙に選手が一人倒れ込んでいた。
あとからそれがカツオ(村松智子)だと判明したのだが、すごく痛がるとかではなく、ただただ仰向けになって泣いていた。やっちゃった時点で長期離脱確定の怪我だとわかったのだろう。
この日も別メニューだった田中陽子が心配そうに寄り添っていたのが印象的だった。

午前練習のあとは利府まで足をのばし、開幕戦の会場を偵察。
駐車場が無料で利用できることが確認できたので、開幕戦は車で行くことに決定。
会場では、装飾物のセッティングや音響のリハーサルをやっていた。
途中雨が降ってきたので、セキスイハイムスーパーアリーナで雨宿り。地元の高校生のバスケット大会をやっていた。

夕方になっても会場練習はなさそうだったので、仙台市に戻り某所でまた練習見学(笑)。カツオの怪我の状態はまだわからないらしい。心配。


★8月18日(土)

前日はどうせ非公開だろうということで仙台市某所には行かず。
カツオの離脱とカトチカの追加招集が発表された。

夜は飲み会。


★8月19日(日)

若干の飲み過ぎ感を抱えつつ、午後から利府に移動。
駐車場がガラガラすぎてどこに停めたらいいのかわからん(笑)。

開場30分前になってもスタッフも観客もまばら。
帽子からシューズまでアディダスで統一されたボランティアがテントで談笑していてたいそう牧歌的である。

席はカテゴリー1のホーム側。
ワールドカップの開幕戦でメインスタンドのホーム側が3000円ですよ!!

会場内は飲食の売店がメイン側とバック側に1箇所ずつ、グッズの売店がゴール裏に1箇所。とても国際試合の開幕戦とは思えない。
入場者が少ないうちに大会記念グッズと食べ物の買い物を済ませる。

1試合目はニュージーランドvsスイス。
大味な試合をまったりと観戦。見た目の印象どおりニュージーランドが勝利。

19時に開会セレモニー。
これを見るためにカテ1を買ったと言っても過言ではない。

いよいよ我らがヤングなでしこの登場。
日本vsメキシコ戦キックオフ!!
http://www.jfa.or.jp/national_team/topics/2012/474.html

キレキレの柴田華絵が先制点。
猶本、横山、田中陽子と取るべく人が取り、4-0でクローズできるかと思いきやロスタイムに失点。もったいない。
あと浜田遙がやたらファウルスローを取られたのももったいなかった。

試合後は女サカクラスタと稲荷小路で祝杯。


★8月20日(月)

夏休み最終日。
仙台から帰る前に某所に立ち寄り最後の練習見学。
開幕するとメディアもギャラリーも増えますね。
22日のニュージーランド戦を現地観戦できないのは残念だけど、健闘を祈りつつ帰宅。


★8月22日(水)

駒場に行こうかとも思ったが、早く帰れなかったので自宅でテレビ観戦に切り替え。

ニュージーランド相手に序盤に2失点。
常磐木の道上とJFAアカデミー出身の田中陽子が得点してなんとか引き分けに持ち込んだ。

http://www.jfa.or.jp/national_team/topics/2012/482.html

グループリーグ突破は決めたものの、決勝トーナメントで有利になるのは1位通過。ここで2連勝しておけば最後のスイス戦で主力を休ませることができたのだが・・・。


★8月26日(日)

いよいよ東京開催。
1試合目の韓国vsブラジルをまったり見ているうちに観客も増えてきた模様。
韓国が勝利しグループ2位通過。日本が勝てば韓国と当たることに。

日本vsスイス戦はバックスタンドで観戦。
田中陽子の両足からのFKで2点取ると、西川と猶本がダメ押し。4-0の快勝で1位通過決定。

http://www.jfa.or.jp/national_team/topics/2012/486.html

今大会においては、道上よりも西川のほうがチームにフィットしている印象。
残念だったのは田中陽子に変わってピッチに立った中里がわずか20分足らずで負傷退場してしまったこと。

それにしても、どの選手も複数のポジションを柔軟にこなし、レベルの高いプレーを見せているのがすごい。


★08月30日(木)

準々決勝は中3日で韓国戦。
ただでさえ緊迫した情勢のなか、U-17の決勝戦でPK負けしている相手だけに、まさに「絶対に負けられない戦い」に。
注目の日韓戦とあって、平日にもかかわらず続々と観客が。

http://www.jfa.or.jp/national_team/topics/2012/496.html

1試合目のナイジェリアvsメキシコは両者一歩も譲らない展開のまま延長戦へ突入。
ナイジェリアが貴重な決勝点を決めてベスト4。

日韓戦は柴田の活躍で3-1で勝利。柴田と田中陽子が着々と得点を増やしている。
今回に限っては日本の方が上手だったかな。


★9月4日(火)

いよいよ準決勝。強敵ドイツとの闘い。

http://www.jfa.or.jp/national_team/topics/2012/507.html

1試合目はナイジェリアvsアメリカ。
ナイジェリアは身体能力は半端ないが、アメリカのテクニックと組織力に屈し2-0で敗戦。アメリカが決勝進出を決めた。

日本vsドイツ戦は19時半キックオフ。
開始1分。猶本がドイツの激しいプレッシャーにボールを奪われ、いきなり失点。
CBの木下も土光も、まさか猶本があんなに簡単にボールを失うとは予測していなかったのだろう、相手FWを追いかける余裕もないままに先制点を与えてしまった。

気をよくしたドイツは中盤の猶本と藤田に対して激しくマークに行き、日本に攻撃のチャンスを与えず、動揺した守備陣をあざ笑うかのようにぽんぽんと追加点を許してしまう。
後半は無理をしなくなったドイツに対してボールを持たされる展開。
最後までゴールを割ることはできず、0-3で惨敗。
ヤングなでしこは銅メダルをかけてナイジェリアと争うことになった。

守備面も攻撃面もミスの少ないドイツには、テクニックと勢いだけでは太刀打ちできないことが明確になった試合。


★9月8日(土)

U-20女子ワールドカップもいよいよ最終日。
この日もカテゴリー1のホーム側の席を買っていたのだが、日本はアウェイ側だった。

日本とナイジェリアはお互い攻撃重視の面白い展開になるんじゃないかとワクワク。
一方、ドイツとアメリカの決勝戦は先制点が決勝点となるガチンコ勝負と予想。
いずれにしてもハイレベルの試合が2試合も堪能できるのは間違いない。

http://www.jfa.or.jp/national_team/topics/2012/516.html

三位決定戦は15時半キックオフ。
ヤングなでしこからは、このメンバーでの最後の試合を思う存分楽しもうという空気が感じとれる。

1失点はしたものの、田中陽子と西川の得点で快勝。
見事銅メダルを獲得!

90分で勝って欲しいのは当然だけど、1分でも長く彼女たちがピッチに立つ姿を見ていたい。そんな試合でした。

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閉会セレモニーをはさんで決勝戦。
アメリカの控えの選手がノリノリでセレモニーを楽しんでいたのが微笑ましい。

グループリーグで一度対戦してるドイツとアメリカ。3失点を喫したアメリカは今度こそ勝つという気迫にあふれている。
ドイツも地元でのワールドカップで日本に敗退してオリンピック出場権を逃しているだけに、このU-20代表には相当気合いを入れているはず。

序盤はお互い慎重な動き出しだったが、中盤の早いプレッシャーの掛け合いは息を止めて見守ってしまうほど。
予想通りの緊迫した試合を動かしたのはアメリカ。
ドイツの猛攻に耐え、虎の子の1点を守りきったアメリカが優勝。

どちらも大会のクライマックスにふさわしい、素晴らしい決勝戦でした。


そして表彰式。
6ゴールで得点ランク2位の田中陽子のシルバーシューズ賞は想定内だったけど、柴田華絵のシルバーボール賞は不意打ちで、思わず涙腺崩壊。
メディア的には注目度が低かったけど、ちゃんと見てる人は見てるんだよね。
ほんとうにおめでとう。


今回メダルを手にした彼女たちが10年後もキラキラと輝いていますように。
そして彼女たちに続くみらいのなでしこたちがよりいっそう輝ける環境が育ちますように。

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