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SuperGT第5戦@菅生の予選日の顛末 [motorsports]

菅生の予選では、1回目の予選のあとに18号車 TAKATA童夢NSXから、38号車 ZENT CERUMO SC430に対して抗議が出された。
それによって、2回目の予選が開始されてもなお、1回目の暫定結果が発表されないという前代未聞の事態が発生し、最悪の場合500クラスのスーパーラップが実施されない可能性も噂されていたようだ。

詳しくはAS-Webやモータースポーツフォーラムなどの記事に出ている。

ZENT CERUMO SC430の検査の“内容”とは?(要会員登録)

SGT:第5戦SUGO ZENTセルモSCがタイム削除!GT500暫定ポールはTAKATA童夢NSX

今回の予選のいきさつを現地で観戦していた1ファンの立場から振り返ってみたいと思う。
ピットウォークでグッズをゲットしたり、サポートレースを見ながらちょっと遅めのお昼を食べたりして2回目の予選を待っていたところ、「GT500クラスの1回目の暫定結果が発表されていない」という噂を耳にする。
どっかのチームからどっかのチームへ抗議が出されてもめているらしい。

パドック内の公式掲示板を見に行くと、確かにGT300クラスの予選結果やサポートレースの予選の結果は貼り出されているが、500クラスの結果はない。
しばらくすると、「2回目の予選と300クラスのスーパーラップまでを行って、いったん終了する」みたいな文言の掲示が追加された。

つまり、最悪500クラスのスーパーラップはやらないってことか?

そうこうしているうちにSGTの2回目の予選の時間になり、グランドスタンドで見てる分には至って通常どおりに見える2回目の予選が始まる。

携帯でモータースポーツ関係のサイトや某巨大掲示板などをチェックしたり、サーキット内の知り合いと連絡を取り合ったりするうちに、SC430のミラーのサイズを問題視した18号車から38号車に対して抗議が出されたらしい、ということや、38号車がスーパーラップに出られなくなるらしい、という情報が入ってきて愕然。

また、SC430のミラーは各チーム共通という噂も耳にし、最悪トヨタ勢が全チーム失格になるのか?などという不安もよぎる。

300クラスのスーパーラップそっちのけで、パドックの掲示板と38号車のピットの裏を行ったり来たりして様子を探ると、厳しい表情の竹内監督やチームスタッフの姿が見える。300クラスのスーパーラップが終了する頃に、やっと500クラスの予選結果と、38号車の1回目予選のタイム削除の裁定が掲示された。
38号車が抗議を受け入れたらしい。無念だ・・・。

リザルトが出たとたん、38号車のピット前にはたくさんの取材陣が押し寄せ、インタビューをしたりミラーの写真を撮ったりしている。
トヨタの他チームのドライバーやチーム関係者も集まり、深刻な表情で話をしている様子がうかがえた。

ちなみに、掲示された公式な内容は
大会審査委員裁定書

GT500クラス カーナンバー 18
エントラント名 童夢レーシングチーム

GT500クラス カーナンバー 38
エントラント名 ZENT TOYOTA TEAM CERUMO

技術委員の検査結果により、提出された抗議を成立とする。
公式予選1回目のタイム記録を削除する。


という文言だけであり、公式にはミラーが原因だから失格になったという情報は、この時点ではわからない。

場内アナウンスでは、500クラスのスーパーラップの開始時刻が遅れるとの告知だけがなされ、ただ待たされている状態。
スタンドで観戦している普通の観客は、なぜスーパーラップが遅れているのかはまったくわからない。

16時過ぎになって、ようやく500クラスのスーパーラップが開始されたのだが、11番手だったはずの23号車がコースイン。
しかし、どうして順位が繰り上げになったのか(すなわち38号車が失格になっているという事実)はまったくアナウンスされなかった。

その後、38号車のアタック順が飛ばされ、1号車に続いて17号車がアタックを開始する。
ここで、38号車がいないことに気づき、びっくりした観客もたくさんいたのではないだろうか。

まあ、今までにも、決勝日に来てみたらグリッド順が変わっていたり、決勝結果でもめてシーズンが終わるまで正式な順位が確定しないという事態もあったので、運営側にしてみれば、当日のうちに正式結果を出せたので御の字という気持ちもあるのかもしれない。

しかし、今回は、予選中のドライビングに対するペナルティでもなく、通常の車検不通過による失格でもない、前代未聞の事態であった。

幸いにして、サーキットは猛烈な暑さでもなくどしゃ降りでもなかったので、多くの観客はまったりと走行開始を待つことができたであろうが、万一悪天候の中、理由も分からず延々と待たされるのだとしたら、相当のストレスになるだろう。

個人的には、GTAなり競技長なりが、スーパーラップ開始前に観客の前に立ち、スケジュール進行が遅れたことに対するお詫びと、1回目の予選結果が変更になったこと、またその経緯や理由などをアナウンスすべきだったと思う。

今回のような事態が発生していなくても、普段からグラスタ裏のイベント会場や総合案内所などにリザルトを大きく貼り出すくらいは、どこのサーキットでもできると思うのだが。

観客無視の運営で批判を浴びた富士スピードウェイのF1の例もあることだし、サーキット内の観客にいち早く正確な情報を伝える努力を怠らないでほしい。

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