SSブログ

2008WTCC第21戦in岡山 [motorsports]

日本で初開催のWTCC(FIA世界ツーリングカー選手権)を見に、岡山国際サーキットまで行って来ました!

GAORAで録画中継が始まったとき以来、いい歳をしたオッサンと血気盛んな若者のガチバトルの壮絶さに、ある時は呆気にとられ、またある時は思わず笑いがこみ上げ、毎回放送を楽しみにしているあのレースが日本でナマで見られるなんて、見に行かないわけには行きません。

前売りのプログラム付きチケットや場内駐車券やパドックパスを購入し、準備万端で日本初開催のWTCCを迎えました。
☆金曜日

岡山に到着した朝は食堂かめっちのたまごかけご飯。
卵はもちろんだけど、ご飯が新米でうまい。軽くご飯とたまごを2杯。

午後から各カテゴリーのフリー走行があるので、コースの下見を兼ねて見学。
F1同様、各コーナーの看板がWTCC仕様に変更。
メインストレートのダンロップブリッジも今回ばかりはWTCCのロゴやスポンサーで全面覆い尽くされてました。

日本では普段なかなかお目にかかれないセアトのマシン。
本物はやっぱりかっこよかった!!
セアトレオン、日本でも販売してくれないかなー。
今回は日本仕様で、マシンのフロントとリアに「ディーゼルパワー!」って書いてあるのはご愛敬。

ダブルヘアピン セアト看板前を走るタルキーニ

しかし、ちょっとネジの外れた感のある外国人一流ドライバーたちは、初めてのコースだろうが周りに車がいようがおかまいなしで常に全開。
そしてあっというまにコースの特性を覚えてしまう。
かつて岡山でレースをしたことのあるドライバーのアドバンテージなんて、あっというまになくなってしまった。

☆土曜日

土曜日の目標はプログラムにワークスドライバー全員のサインをもらうこと!
WTCCのドライバーはオープンでフレンドリーという話で、朝からパドックをうろうろして次々とサインゲット。
外国人ドライバーは基本的にレディファーストなので、女性がプログラムとペンを持っているのを見ると、笑顔で寄ってきてくれる。
難関と思われたアレックス・ザナルディ選手のサインもあっさりゲットできてちょっと拍子抜け。
つーか、ジェームズ・トンプソン選手とか、マジ男前。

インディペンデントクラス(プライベーター)のステファノ・ダステ選手にいたっては、プログラムの自分が映ってるページをわざわざ探してサインをくれる親切ぶり。惚れた。
この週末ばかりは女に生んでくれたことを親に感謝したっす(笑)。

まあ、シボレーのニコラ・ラリーニ選手なんかは例外。
ホスピタリティで一緒にランチをしていたトンプソン選手をおとりに使って、ピットまで猛ダッシュで帰っていった・・・。

そんなわけで、ラリーニ選手、BMWのポルテイロ選手、セアトのモンテイロ選手以外のサインゲット。
ここまできたらなんとしてもコンプリートしたいところ。

そんなこんなで、シビックチャレンジカップの決勝第1レースを見たあとに、WTCCの予選。
予選なのに、よそのマシンと接触するとか、ありえないでしょ。
ザナルディなんて、最終コーナーでぶいぶい言わせて青木選手を押し出してた(^-^;。

IMG_1676.jpg

WTCC決勝第1レースのポールポジションはBMWのアウグスト・ファーフス選手。
意外と陽気なイケメン選手でした。

☆日曜日

雨。

プログラムが濡れるのを気にしつつ、残り3人のサインをもらうために朝からパドックで待ち伏せ(^^;;。
ポルテイロ選手とモンテイロ選手のサインはゲットし、残すはラリーニ選手ただ一人。

ところが、ラリーニ選手はフリープラクティス開始20分前頃にレーシングスーツ姿でワタワタとピットにやってきて、そのまま走行開始。
なかなか手強い。

フリープラクティスを終えると、シボレーのピット裏には、ラリーニ待ちのファン(みんなほかの選手はもらい終わっているっぽい)が集まっている。
その集団に加わり、待つこと10分。ついにラリーニ選手が出てきてくれた。
ありがとう!ラリーニ!!

見事ワークスドライバーのサインコンプリート!!

お昼からはピットウォークに参加。
結果的に前売りパドックパス購入者限定となってしまったピットウォークは、人数がかなり絞られていてフォーミュラニッポンの決勝くらいの快適さ(笑)。
インディペンデントクラスの選手のサインを中心にもらって、残った時間でポストカードやグッズなどをもらう。
セアトで配っていた限定Tシャツをもらい損ねたのだけが心残りだが、なかなか充実したピットウォークでした。

いつのまにか雨も止み、決勝観戦もかなり楽になった。

午後からはシビックチャレンジカップの決勝第2レース。
前嶋選手が順当に勝って、賞金100万円を獲得。おめでとうございます♪

そしていよいよWTCCの決勝がスタート。

第1レースはローリングスタート。
ローリングスタート自体はスーパーGTなどでも見慣れているが、フォーメーションラップの最終コーナーのスピードはGTの比じゃないくらい速い。
ストレートにマシンが戻ってきて、シグナルブラックアウトの瞬間、かなり狭い幅のはずの1コーナーに向かって、30台のマシンが団子状になってマシンの大群が押し寄せてきた!!!

このスタートの1コーナーを見るために岡山に来たと言っても過言ではないのだが、想像のはるか上をいっていた。
なんというか、鳥肌たって笑っちゃうほどの大迫力。国内レースじゃ絶対ありえない。

その後も最終ラップまで毎周あちこちで追いつけ追い越せのバトルが繰り広げられていて、どこを見て良いのかわからなくなるくらい。
とても順位の把握なんて出来ない状態。
うおー!とかああー!とか叫んでる間に、14周のスプリントレースはファイナルラップ。
セアトのリカルド・リデル選手が日本で最初のWTCCウィナーとなった。
ちなみにインディペンデントクラスの優勝は、個人的にイチオシのステファノ・ダステ選手♪

IMG_2183.jpg

決勝第2レースは、第1レースの上位8位までのリバースグリッド。
第1レースの8位はなんと、日本でもおなじみのトム・コロネル選手!
コロネル選手はセアトワークス勢の中では一人ガソリンエンジンを積んでおり、一番扱いの低いポジションにいるのに、なじみ深い日本で第2レースのポールポジションをゲットするという快挙を成し遂げた。
そして場内には「おいおい、トムコロがポールかよっ!(笑)」という生暖かい空気が流れた。

正直コロネル選手のポールは嬉しかったが、ディーゼルエンジンの他のセアト勢やBMW勢が黙ってはいないはずなので、コロネル選手はじりじりと順位を下げてしまうだろうと予想していた。

ところが決勝が始まってみると、なかなかコロネル選手が善戦していた。
雨が止んで数時間経っていたこともあり、チームによってレインタイヤとスリックタイヤの選択が分かれていたようだが、夕方にさしかかっていたこともあり、路面はほとんど乾かず、いわゆる「チョイ濡れ」状態。
こういう複雑な路面状況になると、岡山のコースを熟知しているコロネル選手の経験がものを言ったのかも知れない。
猛追するファーフスのアタックをかわして、見事ポールトゥウィン!!

IMG_2504.jpg

コロネル選手は岡山が初めてのWTCC優勝!!すげー!!!
マシンを止めると喜びを爆発させていて、ちょっと泣けた。

IMG_2531.jpg

2位はBMWのファーフス選手。
3位がインディペンデントクラスの若手ヘルナンデス選手という大波乱。

でもまさかトムコロがそのまま勝つとはねぇ・・・。
第1レースを勝ったリデル選手も日本でF3を走った経験のある選手だし・・・。

結果はともあれ、接触上等、万一コースアウトしてもお互い様で文句の言いっこなしといったガチンコレースは、マシンを操る技術が超一流でなければ成立しない。
激しいバトルの中にも暗黙のルールやライバル選手への信頼感があるからこそ成り立つカテゴリーなのだろう。

こんなレースが国内でもたくさん見られたら、もっともっとモータースポーツが盛り上がるのになぁ・・・。
などと妄想をふくらませつつ大満足でサーキットをあとにした。


最近のF1やGTなど、激しいバトルの少ない繊細なレースに飽き飽きしているモータースポーツファンのあなた!
ぜひWTCCをご覧下さい!
レースとは何かを思い出させてくれるはずです。

私はもちろん来年も絶対見に行きますよ!!

nice!(0)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:スポーツ

nice! 0

コメント 2

1031

こんばんはー
F1に続いて岡山も行ってきたんですか?羨ましいですねー!
札幌ドームにも行かれるんじゃないですか?

確か 岡山国際はTIから変わって行っていない様な???
次回のレース観戦は11月の富士の予定でーす。
by 1031 (2008-10-29 17:55) 

idetch

☆1031さん
札幌に行くと世界選手権制覇なんですけどねー。
さすがに行けません(^^;;。

岡山のコースはTIから変わってないと思います。
だからリデルもトムコロも秘密のラインを知ってたのかも。

私もSGTの最終戦は見に行きますよ!

by idetch (2008-10-29 23:15) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。